『言い換える』って一体何を?ってお考えでしょう。
子供に向けて注意する言葉、理解させたい言葉を『言い換える』のです。
思ったままを口にするのではなく『言い換える』
私達大人でも、思った事を全て口にしていたら、世の中成り立ちませんよね。
職場や、友人との会話、立ち寄ったお店での立ち居振舞い、本音とは違うことを言ったり、行なっていたりするはずです。
これ、一種の世渡り術。
では、我が子に向けて、本音と建前を使い分けているか?
おそらく私も含めて、答えはNOではないでしょうか?
言い換えることに気付かされたのは、我が子の学校での悩みを、カウンセラーの先生にご相談していた時です。
我が子のお友達について説明を求められ、私は
「空気が読めないお子さんで……」
と言いました。
するとカウンセラーの先生は
「なるほど、マイペースなお友達なんですね」
とすかさず言い換えたのです。
もう、頭を金槌で殴られた気分でした。
(゜ロ゜)⇒この時の私の表情です(笑)
空気が読めない⇒悪印象
マイペース⇒好印象
じゃありませんか?
私もすかさず
「ダメですよね、こんな言い方」
と謝罪しました。カウンセラーの先生は
「大丈夫です、言い方が違うだけです。徐々にそう言い換えられたら良いんですから」
これがきっかけで、我が子に何かを言い聞かせたい時や、注意したい時には、そのままズバリ言うのではなく、言い換えることを心がけました。
例えば
・「早くしてよ」
ではなく
「30分迄には片付けて欲しいな」
・「洗濯物たたむくらい、やってよ」
ではなく
「手が空いて洗濯物たたんでくれたら、お母さん、助かる」
中には「なぜ親がへり下る必要があるのだ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
これはへり下りではなく、言い換えているだけです。
子供もひとりの人間です。
上から押さえつけるばかりでは反抗したくもなります。
親が怒る⇒
子供は反抗する⇒
親がますます怒る⇒
子供はますます反抗する⇒
親が更に更に怒る……
悪循環ですよね。
ちょっと建前を見せるだけで世渡りが上手くいく事と、家庭で子供をひとりの人間と見なし言い換える事は、たいして相違ないということかもしれません。