『休む・その1』では、ママを少し休みましょうねと書きました。
今回は、お子さんが学校を休むことについてです。
私は小・中・高校と通じて、登校したくない日も「行きたくない」と親に訴えたことはありませんでした。
母は常々、登校拒否(昔は不登校の生徒を登校拒否と呼んでいました)のお子さんの話題になると
「あんたも、行きたくないなら行かなくていい。別に私は困らないから」
と突き放したように、なぜかどや顔で言っていました。
お勉強に遅れて困るのは私(母)ではなく、あんた(私)だから、どうでもいいと言うわけです。
そして私のほうは、体裁第一の母が私の登校拒否を許すはずがないと知っていました。
学校を休んだところで口うるさい母が黙っているわけがなく、1日中
「何がイヤなの?」
「何が気に入らないの?」
という感じで責められるのもわかっていました。
だから結構無理して登校していた記憶があります。
それが私にどう影響したか?
上手く表現出来ないんですが、いつもギリギリの瀬戸際で生きていた気がします。
崖っぷちに立たされているような気持ちです。
うっかり足を滑らせてしまったら、もう終わり。
そんな感じでした。
ずっとキツかったです。
そして暗黒の日々もあったし(笑)人を傷つけたりもしました。
我が子が生まれてからは、その辺りを理解出来るママになろうと決めました。
我が子は生まれた時から、随分と繊細だったので、集団生活(始まりは幼稚園)に入れば、気持ちがキツい時もあるだろうと予測していました。
予想通り、小学校高学年で友人関係に悩み
「明日は学校行きたくない」
と言われることが増えてきました。
その時は、私は迷いなく休ませ、気晴らしにドライブに行ったり、ランチに連れて行ったりもしました。
↓こんなランチ
↑これはIKEAのランチ(笑)
すみません、IKEAのランチは余談でしたが……
ところが、いつも元気な我が子が休むと、翌日に仲良しや、まあまあお話をするお友達から
「昨日、どうしたの?」
なんて尋ねられるわけです。
我が子は「うん、まあね、ちょっと気持ちがキツかった」⇒
お友達は帰宅して「気持ちがキツいから休んでたらしい」⇒
お友達のご両親「気持ちがキツくても我慢して通うのが学校だ、それは甘え」⇒
翌日お友達から「うちの親は『キツくても我慢して登校しろ』って言ってた。休むのは甘えだって」⇒
帰宅した我が子が「休むのは甘えなんだって……」
私は我が子には
「ご家庭によって考え方は各々だから、気にしないで」
と話していました。
『休むのは甘えではないし、大人と子供はストレスを許容出来る範囲が違うから、ちょっとしたことでも気持ちや脳が疲れるんだよ』という説明もしたと思います。
休むことが甘えだとお考えの方は、非常に腹立たしい内容かとお察しします。
遠慮なく、ここで読むのをやめて下さいね。
まず、大人のストレスの感じ方と、子供のストレスの感じ方は違います。
なぜなら、子供は経験値が低く、大人よりもストレス過多になりやすいのです。
ストレスを貯める容量だって、ずっと小さいです。
ゲームに例えれば。
子供はHPは少なく、
回復に使えるグッズも種類が少なく、
強力な武器も持たず、
ラスボスどころか通常の対戦相手を打ち負かすことが出来るような、これといった決め技も持ち合わせていないのです。
そうしたら、闘いにはあっさり負けてしまいます。
大人になれば自分がストレスフルだと感じると、
ストレス解消に趣味に走ったり、
親友と飲み明かしたり、
ストレスをなくす方法をいくらでも知っています。
でも、子供はそうもいきません。
『行かなきゃいけないことはわかってるけど、行きたくない』
子供の気持ちがこういう事ならば、思いきって1日休ませるのもアリではないでしょうか?